pythonが人気となる理由

日本ではrubyが人気ですが、pythonは欧米を中心としたエンジニアに人気のあるプログラミング言語です。分かりやすい文法と豊富なライブラリがあり、インタプリタ型でありながら高い拡張性があって、パフォーマンスの良い外部拡張が作りやすいのが人気の秘密です。

pythonは、いわゆるグルー言語として知られています。時間のかかる処理はC言語などで実装し、それをpython側から呼び出す事ができたり、別のインタプリタ言語との間で関数の結果を受け取ったりすると言った事が容易にできるのが特徴です。それ故、ゲームシステムの制御システムとして活用されている実績もあります。他にも、デコレーターと言ったマクロに似たような機能も用意されているので、高い生産性を誇るのも素晴らしい点です。

それでも、昨今の需要はもっと別のところにあります。それは機械学習やディープラーニングと言ったAI関連の仕事で活躍できると言う側面です。最近の主要なAIライブラリはほとんどがpythonで実装されています。理由はNumpyと言う、非常に高性能で高機能な事で知られる優秀な数値演算ライブラリがあるからです。さらにmatplotlibと言う名のグラフを描くライブラリも使いやすさで人気があり、AIシステムの実装や動作の検証グラフなどを簡単に確認できるとあって、日本でも理数系の学生を中心に利用者が伸びています。よってこの言語を使う人は、主にAIや数学関連の仕事で有利な立場にいるエンジニアだと言えるでしょう。